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The S.O.U.P.

著者:川端裕人
発行:角川書店


世界を巻き込む、怒涛のインターネット戦争。


ハッカーとクラッカー、そしてインターネットのことをかなり詳しく 追求した小説。 なおかつ、『指輪物語』や『ゲド戦記』などのファンタジー要素を織り込んで 広く、深い。 ハッカーやクラッカーの思想、在り方を中心に人間ドラマが交錯していく感じは興奮です。 目指すべき1つの指標を与えてくれた作品です。


last update 2006/05/28

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
(原題:Do Androids Dream of Electric Sheep?)

著者:フィリップ・K・ディック
発行:早川書房


アンドロイドを処理するバウンティ・ハンター。


人間にあってアンドロイドにないもの。 感情移入や宗教。 機械で出来た動物と純粋な動物を飼うことに意義を感じる世界。 科学が進歩してもゆずれないような道徳観への訴えがとにかくビシバシと心に響くぜ。 アンドロイドと人間の価値観を独特の視点で魅せた俺の求めている1つの収束点に近い。 こんなSFを目指してみたいぜ。


last update 2006/12/04

海を見る人

著者:小林泰三
発行:早川書房


7編集録の短編集の内、お気に入りの2編を紹介。


『海を見る人』
時間の進行が異なる世界に生きる少年と少女の物語。 時間の異なるような世界を舞台とした作品に遭ってみたいと望んでいたけど、 その世界のイメージは具体的に掴めなかった。 『海を見る人』はそのイメージを具体化した作品であり、 なおかつその世界とうまく結合した物語展開にシンプルな美しさを感じました。


『門』
因果律の矛盾を舞台とした考えさせられる物語。 科学技術とパラドクスの不思議さが融合したような話はとても刺激的でおもしろすぎ。 読みごたえ度が抜群のハードSFです。


last update 2006/07/18

玩具修理者

著者:小林泰三
発行:角川書店


『玩具修理者』と『酔歩する男』の2作収録。


『玩具修理者』
どことなくシンプルで、インスタントにグロイ。 奇妙に気持ち悪くなる文章力で語られる生物と無生物の価値観。 読み終えたあとには気味の悪い恐怖と感動で身震いしたね。 読み始めたら一気に読み終えるほどの吸引力を持つ作品です。


『酔歩する男』
実現可能な妄想なのか、実現不可能な現実なのか。 その中間の位置にいるような全くもって不思議な作品。 量子力学の不確定性を見事に取り入れたアイデアには もう感服でした。理工系がらみの奇妙さがなんともいえないです。


last update 2006/02/12

すべてがFになる
〜THE PERFECT INSIDER〜

著者:森博嗣
発行:講談社


孤島のハイテク研究所で起こるスゴイ密室殺人。


この作品を読んで一気に小説にのめり込んだ。 理工系的に展開していく会話とでもいうのだろうか。 独特の分析的な文章がとても素敵です。 トリックも大胆でどことなくシンプルで不思議な感動を残しました。 天才にしか分からない思想に近づけるような作品。 天才への憧れがますます強くなりました。


last update 2006/04/06

そして二人だけになった
〜Until Death Do Us Part〜

著者:森博嗣
発行:新潮社


完全な閉鎖空間で次々と起こる殺人。


最後に残るは二人。双方からすれば相手が犯人であると疑うのは必然。 物語のミステリー要素も面白いが、二人のやりとりも面白いので 最後はハッピーエンドっぽい終わり方を期待しながら読んでた。 そして結末は衝撃の上にさらに衝撃を加えたような打撃感。 最後の最後まで侮れない作品でした。


last update 2006/02/01

マルドゥック・スクランブル

著者:冲方丁
発行:早川書房
巻数:全3巻


驚異的な電子干渉能力が熱いぜ。


この作品で熱いと感じた部分は、なんといっても法的に禁止された科学技術で 運命を切り開いていく主人公にあるだろう。 能力の凄さに圧到する戦闘やギャンブルはもちろん、彼女の成長とそれにともなって 仲間と絆を紡いでいく感じは涙腺もの。読みごたえ抜群のSFです。


last update 2006/07/08

リリィ・シュシュのすべて

著者:岩井俊二
発行:角川書店


青春のダークサイドを描き出したインターネット連載小説。


掲示板の書き込みを媒体としてリリィ・シュシュの世界へと浸透していく感覚。 自分だけの世界というのが共有、侵食されていくような内容が見ていてドギマギするというか 面白いというか共感する。 本心や疑惑が溢れる中で展開される交流がどこかミステリーで魅力的な作品です。


last update 2007/04/04

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